NPO法人 日本アレルギー友の会

きょうの日本アレルギー友の会

当会の活動をスタッフがブログ形式でご紹介します。スタッフも皆様と同じ患者です。患者ならではのリアルな本音が見えるブログで、私たちの活動を知っていただければと思います。

2017年6月 3日

5月21日開催 講演会・Q&Aレポート

講演会「診療ガイドラインを知って良くなろう」

すっきりと晴れ上がり、初夏の訪れを感じさせる陽気となった5月21日、東京・神田のフォーラムミカサエコにおいて講演会が開催されました。会場後方には、スキンケア用品のサンプル配布などを行う協賛企業各社のブースや、アレルギー治療に役立つ情報誌のコーナーなどが設置され、来場された方々が興味深く手に取る姿が見られました。

新しく友の会の理事長に就任した武川理事長の挨拶と当会の紹介に続き、第一部の講演が始まりました。

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講演1「アトピー性皮膚炎の治療―診療ガイドラインを中心に」

京都大学府立医科大学大学院 医学研究科皮膚科学教授 加藤 則人先生

 加藤先生は、2016年に発表されたアトピー性皮膚炎診療ガイドラインの作成委員会の委員長を務められた方です。

ガイドラインの定義、その成り立ちに始まり、特徴として臨床現場から出てきた課題の中から22件の疑問をCQ(クリニカルクエスチョン)として掲載したこと、その回答の推奨度やエビデンスレベルを数値で示したことの説明がありました。続いて、アトピー性皮膚炎の定義や皮膚のバリア機能についてのお話、治療の目標と予後、悪化因子などのお話がスライドによる図説とともに展開され、一見すると難解と思われがちな診療ガイドラインの内容をわかりやすく解説していただきました。

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また、前述のCQの中からいくつかを取り上げての説明もあり、ステロイド外用薬の使い方、プロアクティブ療法の有用性、保湿によるスキンケアなど、私たち患者にとっては基本であると同時に欠かせない重要な内容が紹介されました。

 

講演2「『喘息』と言われてしまった!」

 湘南藤沢徳洲会病院 副院長 近藤 哲理先生

続いて近藤先生のぜんそくに関する講演が行われました。

診察の実例から、呼吸器疾患の患者にはさまざまな症状があり、それがはっきり「ぜんそく」であると診断するのは難しいことや、ぜんそくの病態と吸入ステロイド等の治療薬に関すること、COPD(慢性閉塞性肺疾患)とぜんそくの違いなどをスライド投影とともに解説していただきました。CIMG0021.JPG

また、症状が治まると通院が面倒になる患者側の心理にもふれ、薬をやめたり減らしたりする目安は3ヶ月以上症状が安定していること、ステロイドの吸入はただ吸うだけでなく早く強く吸うことを意識しないと薬が入っていかないこと、吸入器によっても吸い方が違うことなどの説明がありました。吸入治療薬は有用でありながら、正しく使わないと効用が現れないこと、その意味では患者側も常に学習し、適正な使用法を心がけることが大切であることがわかりました。

 

講演3「的確な治療を受けるための準備」

 ぜんそく部門 ふれあい横浜ホスピタル 院長 坂本 芳雄先生

 アトピー性皮膚炎部門 東京逓信病院 副院長兼皮膚科部長 江藤 隆史先生

 当会常任顧問の二人の先生より、それぞれ受診の際の事前準備として必要なことをお話いただきました。

 坂本先生からは、短い時間で医師に的確な情報を伝えることが重要であり、症状のコントロールができていたかどうか、重症度がどの程度であったか、日常

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生活で気になることや悪

くなったときの原因で思いつくことなどを簡潔に伝えることがポイントであることを説明していただきました。

 

 

 

江藤先生からは、受診の際には患部を見せるために脱ぎやすい服装で行くこと、顔の化粧は落としていくこと、質問はメモで持参することが大事であるなどCIMG0804.JPGのお話がありました。

講演全体を通じて、診療の基本、受診の際の基本を改めて学び直す良い機会となったと思います。

 

 

 

 

 

今回の講演は友の会のWeb会員になっていただければ、インターネットを通じて動画を視聴することができます。また、先生方の講演内容は、当会機関紙「あおぞら」に順次掲載していく予定ですので、まだご入会いただいていない方はこの機会にどうぞ。

入会案内はこちら

サンプル動画はこちら

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2017年5月27日

アレルギー講演会のご案内

日本アレルギー学会より市民公開講座のご案内をいただきました。
会場での参加のほかご来場になれない皆様のために
Ustreamでのご視聴もできますので、ぜひご覧ください。
 

◆第66回学術大会 市民公開講座◆

 
日 程:2017年6月25日(日)13:30~15:30(13:00 受付開始予定)
会 場:ベイシア文化ホール 小ホール
(〒371-0017 群馬県前橋市日吉町1-10-1)
 
テーマ:ここまで進んだ! アレルギーの治療と対策
 
司 会:土橋 邦生(群馬大学大学院保健学研究科)
吉原 重美(獨協医科大学小児科)
演 者:後藤 穣(日本医科大学多摩永山病院耳鼻咽喉科)
天野 博雄(岩手医科大学皮膚科学講座)
福田 啓伸(獨協医科大学病院小児科)
重田 誠(重田こども・アレルギークリニック)
 
【詳細は下記サイトでどうぞ】
http://jsa66.umin.jp/citizen.html
 
http://www.ustream.tv/channel/jsa-live
(開催時間中ご覧頂けます)
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2017年4月15日

講演会のお知らせ
診療ガイドラインを知って良くなろう
アトピー性皮膚炎・喘息講演会とQ&A
【終了しました 次回は11月12日です】

 アトピー性皮膚炎、喘息ともに診療ガイドラインができており、全国の専門医はそれに基づき診療を行っています。この内容を患者も把握することで、自分に適切な医療が受けられているかを知ることができます。

 医療は日々進化しています。ガイドラインも改訂版が発行されていますので、科学的根拠に基づいた最新治療の情報を得て、ご自身の治療に役立てていただきたいと思います。

 また今回は講演3として当会の常任顧問である坂本先生、江藤先生からの講演もあります。長年、喘息・アトピー性皮膚炎患者の治療に携わってきたお二方の先生ならではのお話が聴けることと思います。

 是非多くの皆様のご参加をお待ちしております。

 ☆来場者の方に、治療情報冊子や敏感肌用のスキンケア用品のサンプルを差し上げます。

 

 

日時:2017年5月21日(日)

   12:30~16:00 (開場12:00)

 

場所:フォーラムミカサエコ 7階

  東京都千代田区内神田1-18-12  会場地図

 ※JR神田駅西口より徒歩5分

お申込はこちらへ

  当会への電話・メールでも受け付けています(下記)

主催:認定NPO法人 日本アレルギー友の会

後援:厚生労働省・東京都・公益社団法人日本医師会・一般社団法人日本アレルギー学会・公益財団法人 日本アレルギー協会・独立行政法人 環境再生保全機構・公益社団法人日本皮膚科学会東京支部

※入場無料・要申込

 

20170521講演会チラシ.pdf

  

前回の講演会より

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2017年3月18日

ぜんそく・アトピー性皮膚炎実践講座と患者交流会開催レポート

第23回アレルギー週間協賛事業
実践講座 ぜんそく部門

「直近のアレルギー疾患の話題と患者交流会」に参加して

 

実践講座が日本アレルギー友の会事務所で行われた2月25日(土)は、穏やかな晴天に恵まれました。
今回は専門講師の講演は無く、武川副理事長の「アレルギー疾患対策基本指針」作成の経緯と課題、新しい治療法の紹介に続き、患者交流会が行われました。
初めに同じ病気を持った人達で、日頃感じている心配事、相談したい事を含め自己紹介を行い、よりお互いを知り合う事で、会の雰囲気は何でも話せる場となりました。  

1 武川副理事長より「アレルギー疾患対策に関する基本的な指針」の紹介


この指針は平成26年6月に成立した「アレルギー疾患対策基本法」に基づき設置された「アレルギー疾患対策推進協議会」の議論を踏まえて取り纏められ、本年3月に告示されました。(本紙3月号に記事)
アレルギー疾患は国民の二人に一人が罹患し、国民病と言われています。
基本法では、「国や自治体、医療関係者、学校などの責任を明確にし、アレルギー疾患対策を総合的にかつ計画的に推進する」とうたわれ、三つの基本理念が挙げられています。
(1)居住する地域に係わらず、等しく適切なアレルギー疾患医療を受けられるように医療の均てん化を図る。
(2)患者の生活の質の維持向上のための支援体制の整備、および研究の推進とその活用発展。
(3)専門性の高い医師の育成と医療機関の整備、他の医療従事者の教育と育成、相談体制の整備。
当会武川副理事長は基本法を受けた協議会の場で、患者目線で多くの議論・提案を行い、指針は患者が望む必要な取り組みの方向性が示されている、と言うお話でした。

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2 新しい治療法の紹介

ゾレア、ヌーカラ、気管支サーモプラスティ(BT、本紙532号に記事)について資料が配布され、武川副理事長から説明が有りました。
ゾレアはIgE抗体の受容体への結合を阻害するとともに高親和性IgE受容体の発現を低下させ、ぜんそくに効きます、ヌーカラは好酸球の働きを制御し、炎症を抑え、ぜんそくに効きます。BTは内視鏡を用い、気管支の筋肉を温め、筋肉が収縮する力を弱めます。
これ等の治療法は何れもぜんそくの薬をきちんと使用していても発作が出てしまう重症の方を対象としているものです。
しかし参加者の関心は高く、今コントロールが出来ていても将来悪化した場合の治療法として検討の必要を感じている方も居りました。これらの治療を用いる場合は、適用基準と費用の面も考え、十分主治医と相談して行うことが注意点として挙げられました。

3 桜井友の会会員の司会で患者交流会

今回の参加者は、初めて実践講座に参加された方、結婚されたばかりの奥様がご主人同伴で参加、長年当会で活動されている方など、色々な経験をお持ちの方々が集まりました。
桜井さんの司会で、この機会に是非とも相談したい心配事や日頃悩んでいることを聞き、それに対し参加者の方から経験や考えなどを提供して頂きました。主な相談事を紹介いたします。
(1)風邪を引くとぜんそくとなり、プレドニンの内服や抗生剤を用いても治りが遅く長引きます、こんな経験は有りますか?
子育て中ですと、お子さまから風邪をもらいい易く、二次感染は治り難いという説も有ります。しばしばぜんそくが重症化するというお話ですと、日常の薬の量が少ないのでは?とも感じます。風邪を引く前後の状況をぜんそく日記などで記録し、主治医と相談されると良いと思います。風邪は長引く事が有りますが、途中で薬を止めず、しっかりと直すことが大切です。
(2)今回は主人と一緒に来ました、私は子供の頃からぜんそくが有りますが主人はぜんそくの知識が有りません。結婚したばかりです、今後一緒に生活していく上で注意することは有りますか?
夫婦間でも親子でも、ぜんそくの状態や苦しみを相手に伝える事は中々難しいことです。今回ご主人が一緒に参加され、ぜんそくの経験者からお話を聞き、理解しようとする姿勢は、大変素晴らしいことです。
自分の体調を相手に伝えるには、気分に左右されない客観的な指標で表すことが大切です。そのためにピークフローを使う事をお勧めします。ピークフローの値をぜんそく日記に記入しておくと、時系列で体調の変化が判りますので、主治医の診察の時にも役立ちます。吸入ステロイドをお使いですが、使い方が難しいので、練習用の器具を用いて試してみましょう。(全員で音を出して確かめてみる)
喘息であっても、妊娠、出産をされた方は沢山居りますので、ご安心ください。
しかし、妊娠初期は発作の激しい咳で流産された方もいます。体調の管理には十分気を付けることと、日頃から経験のある呼吸器科の専門医に診ていただくことが大切です。
交流会で出された、心配事や悩みについて、全員で考え、経験談を話し合い、有意義な時間を過ごすことが出来ました。
 

2月26日(日)開催 

アトピー性皮膚炎実践講座レポート

 冬の寒さも和らぎ、春の到来を思わせるおだやかな天気となった2月26日(日)、友の会事務所にてアトピー性皮膚炎の実践講座ならびに患者交流会が開催されました。年配の方から小さいお子さんを連れたお母さん、二十代の若い男性までさまざまな立場の方にお集まりいただきました。共通しているのは自分または自分に近しい人がアトピーに悩まされており、何とかしたいと切実に思っていることです。それぞれの方が少しでも良くなる方法やきっかけがつかめれば、との思いを抱きつつ、会が始まりました。

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第一部 実践講座「医師とのコミュニケーションをとるために」

 実践講座では、友の会の療養相談員でもある丸山事務局長が講師となり、医師とのコミュニケーションをテーマに診察前の準備、診察室で聞くべきこと、会話のテクニックなどのレクチャーが行われました。私たち患者にとって通院は欠かせないものですが、長く続けているとつい定期的に薬をもらいに行くだけになりがちです。通院を有意義なものにするためには次のような工夫が必要です。

・診察前に聞くポイントを紙に書き出し話の優先順位をつける。

・脱ぎやすい服装で行き、必ず診てほしい部位を確認しておく。

・患部を見せ、外用薬を塗る場所、回数、期間、量、方法を具体的に聞く。 

   ・質問する事項に対し、想定問答を考えておく。

・医師から納得のいく回答や説明を得られるような質問の仕方を心掛ける。

 このほか、医師も一人の人間であり、良好なコミュニケーションを保つ努力を患者側を

惜しまないこと、治療のモチベーションを継続するために友の会の療養相談を利用したり講演会に参加したりすることなどが紹介され、参加された方々の熱心にメモを取る姿が見られました。

 また、治療の目的を医師と共有し、目的に向かって自ら積極的に治療していくための手段として、医薬品や治療法の研究開発を行っているサノフィ㈱が作成した「そらいろレタープロジェクト」が紹介されました。これは、診察時に悩みや聞きたいことを生活状況やライフスタイルに合わせて整理し、簡潔にわかりやすく伝えるツールで、ネット上に開設されています。学校・仕事・対人関係・恋愛・結婚など、これまで医師に相談することは想定していなかった、しかし自分ではかなり気にしている思いを具体化し、本当に悩んでいることを明確に示すことができるのが特徴です。作成には友の会も協力しています。うまく活用すればより的確なアドバイスをいただくことができるかもしれません。興味のある方はぜひサイトをご覧になってください。

http://www.allergy-i.jp

第二部 患者交流会

 患者交流会はより近い距離で話ができるよう、机を取り払いイスだけで車座になるレイアウトで開始しました。

自己紹介を兼ねて現在の自分の状況やこれまで病気と向き合ってきた経歴などをお話ししてもらい、それぞれの方が思うところを自由に述べ合いました。今回は患者本人であるお子さんと一緒に参加されたお母さん二組のほか、やはり子どもの症状に気を揉んでいるお母さんが三人も参加されていて、親の立場からの悩みや心配事についてさまざまな意見が取り交わされました。家事や仕事をこなしつつ、子どもの病気や健康にも気を配って生活を組み立てていくのは実に大変なことです。子どもが小さいうちは住まいの環境、学校生活、食事、病院探しなどが主な課題ですが、自我が芽生え成長するにつれ、接し方や距離の取り方、意思疎通などが大きな問題となってくる傾向があるようです。アトピーの症状が若い時期、特に多感な思春期から二十代にかけて精神面にもたらす影響はかなり大きなものがあり、本人がどう考えているかをつかむのは意外に難しく、家族がどのように関わりサポートしていくかが重要なポイントとなるのではないか、と思いました。

 その他、最近発表された新しい治療薬の開発につながる大学の研究発表のこと、実践講座から続く話題で医師のかかり方、薬の種類、塗り方などが話題になり、あっという間に時間が過ぎていきました。

 ともすれば改善しない皮膚症状に嘆き、それに加えて生活上の面倒やうまくいかないことが重なったりすると、精神的に落ち込んでどうしても前向きになれないことがあると思います。そんな時こそ一人で悩まずに人とつながり、励ましあってともに歩んでいく仲間がいれば大きく違ってくるのではないでしょうか。そんな仲間が一人でも増えてくれればいいと切に願っています。

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参加者の声

あきらめずに、気長に

 二人の子どもと一緒に参加しました。上の子は4歳の女の子で幼稚園生、下の子は1歳7か月の男の子です。今まで引っ越しが多く、住まいが変わるたびに病院を探すのが大変で、医師によっても微妙に言うことが違ったりして、いい先生に巡り合うのはなかな難しいです。だいぶ食べられるようになりましたが、食物アレルギーもあり、風邪を引いて体調を崩すとかなり症状が悪化するので、いろいろと大変です。皆さんそれぞれ悩んでいることがあり、治療も一人ひとり違うということがわかりました。同じお母さんの立場からの意見やいろいろな話を聞けたのが良かったと思います。悩んでいるのは私だけではないということが分かりましたので、これからもあきらめずに、気長にやっていこうと思います。(30代女性)

自分に合った薬を使いたい

28歳で発症しました。一時期はかなり症状が悪化して、夜2~3時間くらいしか眠れず、そのまま仕事に行く、という状態が続いたこともありました。書店で友の会が出している本を読み、皮膚科専門医のところに通うようになって現在まで治療を続けています。外用薬や保湿薬にもいろいろな種類があり、皆さんの話から役に立つ情報を得られたのがよかったと思います。今はだいぶ落ち着いていますが、改めて今かかっている先生と相談のうえ、自分に合った質の良い薬を選んで使うようにしたいと思います。  (40代男性)

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2017年2月 4日

ぜんそく・アトピー性皮膚炎実践講座と患者交流会【終了しました】
次回の講演会は5月21日に開催します

23回アレルギー週間協賛行事

ぜんそく・アトピー性皮膚炎実践講座と患者交流会

主催     認定NPO法人日本アレルギー友の会

後援     公益財団法人 日本アレルギー協会

喘息部門     平成29年2月25日(土)13:00~16:00

アトピー部門  平成29年2月26日(日)13:00~16:00

場所      両部門とも認定NPO法人日本アレルギー友の会事務所

 東京都江東区住吉2-6-5 インテグレート村上3階

 都営新宿線・半蔵門線住吉駅下車

 JR錦糸町駅より徒歩10分または都バス住吉駅下車徒歩3分

地図はこちら

参加の申込  当会の事務所まで電話・FAX・メールにてお申込下さい。

電話03-3634-0865 (火・土曜日11:00~16:00)

FAX 03-3634-0850

                メール j-allergy@nifty.com

*参加費    無料

*備考     会員以外の方、ご家族の方のみでも参加できます。

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2016年12月24日

28.11.13 講演会レポート

講演会「患者必見!アトピー・ぜんそく最新治療法」レポート

さわやかな秋晴れとなった11月13日、東京・神田のフォーラムミカサエコにおいて講演会が開催され、多くの方にご参加いただきました。

会場後方に設置された協賛企業各社のブースでは、アレルギー治療に関するさまざまな情報の提供やスキンケア用品のサンプル配布などが行われ、来場された方々が興味深く手に取る姿が見られました。

友の会の堀内理事長の挨拶と当会の紹介に続き、第一部としてお二人の専門医の講演が行われました。

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講演1「アトピー性皮膚炎の現在と未来」

東京大学大学院 医学系研究科皮膚科学准教授 菅谷 誠先生

当会常任顧問の江藤隆史先生の講師紹介の後、菅谷先生のアトピー性皮膚炎に関するお話が始まりました。

アトピー性皮膚炎の定義、2016年に発表された新しい診療ガイドラインの解説がスライドを交えて展開され、専門的な内容ながらも一般の人たちにもわかりやすくポイントを押さえたお話を聴くことができました。ガイドラインでは薬物治療、外用療法・スキンケア、悪化因子の検索と対策が治療の基本となること、また、皮膚炎の再燃を予防するプロアクティブ療法、患者本人が納得して積極的に治療をやり遂げようとするアドヒアランスの大切さなどが紹介されました。

中でも耳目を引いたのは、将来有望とされる新治療薬の話です。Th2細胞が作るIL-4受容体や、抗IL-31抗体などの研究がさらに進み、治療の決め手となる新薬が開発されれば、私たち患者にも光が見えてくるかもしれません。

講演2「アレルギーって何?―知っておいて損はないアレルギーのあれこれ―」

横浜市みなと赤十字病院アレルギーセンター センター長 中村 陽一先生

当会常任顧問の坂本先生の講師紹介に続き、中村先生からアレルギー全般についてご講演いただきました。

異物が体内に取り込まれた時に起こる過剰な免疫反応がアレルギーで、その病名はどこで起こっているかに着目した気管支ぜんそく、アレルギー性鼻炎、接触性皮膚炎、アナフィラキシーや、原因に着目した昆虫アレルギー、花粉症、食物アレルギー、職業アレルギーなど多様なものがあることを解説していただきました。

また、花粉症のアレルゲン(アレルギーの原因となる物質)は日本ではスギ・ヒノキが主なものですが、外国では国によって異なること、さらに現代人にアレルギー疾患が増えていることの原因推測など、幅広い視点からのお話を聞くことができました。

最後にはぜんそく治療のポイント、さらにアトピーやぜんそくなどの慢性の病気はすぐに命に関わることはないが、が長い目でうまくつき合っていく必要がある、といった患者の心構えに通じるお話などがありました。

講演3「希望を見つけた私の体験―アトピー・ぜんそく体験発表―」

 ぜんそく部門では桜井修子さん、アトピー部門ではこのレポートを書いている私・田口よりそれぞれ体験談を発表しました。

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 桜井さんも私も、患者として病気と向き合ってきた長い道のり、つらい体験を乗り越えて治療を続け、ようやく希望が見えてきたことをリアリティーあふれる言葉で語りました。

それぞれ常任顧問の先生から心強いコメントもいただき、今までの苦労が報われたような気がしたものです。また、これからも地道に病気とつき合っていくことの励みになりました。

私たちの話がわずかでも同じ病で苦しんでいる方たちの心に届けば幸いです。

当日会場に設けられた友の会の入会案内コーナーでは、講演の後新しく会員申込をしてくださった方もいたようです。

今回の講演は友の会のWeb会員になっていただければ、インターネントを通じて動画を視聴することができます。また、先生方の講演内容と私たちの体験発表は、今後この「あおぞら」に順次掲載していく予定です。

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2016年9月24日

講演会のお知らせ
患者必見!アトピー・ぜんそく最新治療法
アトピー性皮膚炎・喘息講演会とQ&A【終了しました 次回は5月21日です】

まずは抱え込まずに専門医に相談してみませんか?

ぜんそくもアトピー性皮膚炎も正しい治療をすれば、そこまで恐ろしい病気ではないのですが、どうしても多くの情報に惑わされている方が多いように思います。例えばアトピー性皮膚炎の場合では、脱ステロイドや民間療法に固執するなど、ステロイド外用薬に不安を持っている人が多いのが現状です。

医師によって言う事や処方される薬が変わる、いつになったらこの苦労から解放されるのだろうか・・・。悩みは尽きないと思いますが、ここでひとつ専門医の助言を受けてみませんか?この講演の為に、遠方から来られる方もいらっしゃいます。

今回は「患者必見!アトピー・ぜんそく最新治療法」というタイトルで講演をして頂きます。

アトピー性皮膚炎の講演では、「アトピー性皮膚炎治療の現在と未来」という事で、現在の治療と、これから予想される治療はどういったものになっていくのか、とても興味深いですね。

 次の講演では、こちらはアレルギーについて詳しく講演を頂きます。私たち患者とってアレルギーは切っても切れないとても重要な要素ですので、この機会に改めてアレルギーについてもっと知っておきたいですね。

 次に「希望を見つけた私の体験―アトピー・ぜんそく体験発表―」という内容で、それぞれの病気と長い間戦ってきた患者本人に話をして頂きます。きっと共感できる部分があると思います。

第二部では「講師を囲んでQ&A」を行います。前半でご登壇いただいた講師陣が皆さんの疑問・質問にお答えします。講演で気になった事や、これだけは聞いておきたい事などを専門医に聞けるチャンスは滅多にありません。患者自らが正しい知識を得てよくなっていきましょう。

多くの方のご参加をお待ちしています。

 ☆来場者の方に、治療情報冊子や敏感肌用のスキンケア用品のサンプルを差し上げます。

 

 

日時:2016年11月13日(日)12:30~16:00 (開場12:00)

 

場所:フォーラムミカサエコ 7階

  東京都千代田区内神田1-18-12  会場地図

 ※JR神田駅西口より徒歩5分

お申込はこちらへ

  当会への電話・メールでも受け付けています(下記)

主催:認定NPO法人 日本アレルギー友の会

後援:厚生労働省・東京都・公益社団法人日本医師会・一般社団法人日本アレルギー学会・公益財団法人 日本アレルギー協会・独立行政法人 環境再生保全機構・公益社団法人日本皮膚科学会東京支部

※入場無料・要申込

 

20161113講演会チラシ.pdf

 

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2016年8月27日

わたしの診察レポート
「明るい皮膚科」のスッキリ解決診察  

わたしの診察レポート

「明るい皮膚科」のスッキリ解決診察

 荻野 美和子  

 

みなさんは普段どんな診察をしていますか。質の良い診察ですか。毎回スッキリした気持ちで診察室をあとにしていますか?

何時間も待って、心にくすぶっている疑問や悩みを解決されずに薬だけをもらっていることはありませんか。

他の人の診察を見たことありますでしょうか。今回は、わたしの診察をご紹介します。わたしは現在通院している皮膚科に関わるまでは、重度のアトピー性皮膚炎でした。先生と意思疎通ができるようになってから皮膚の調子がグンっとよくなりました。最後までお読みいただき、質の良い診察のヒントになればと思います。

私の主治医は当会常任顧問の江藤隆史先生です。先生自らが「明るい皮膚科」とかかげているほど毎回楽しく受診しています。どこがかゆいのか、どんな時にかゆくなるのか、また不安材料をメモしておき、診察時に質問をしています。聞き忘れなどはなくスッキリ解決!その晩からの皮膚の処置が楽しみになって毎回診察室を後にします。

わたしのように楽しく診察できるのも江藤先生のお人柄の部分も大きいと思いますが、ただ黙って皮膚を診てもらうだけでは先生も困ってしまいます。自ら話す材料をこしらえて診察に臨んでみてはいかがでしょうか。

治るか否かのターニングポイント。

1、標準治療を理解しているか

2、主治医とのコミュニケーション

これに尽きます。

わたしは、江藤先生に診てもらって10年。今では3か月に1回の通院で十分にコントロールできます。

1の標準治療とは、主にステロイド外用薬を用いての治療です。ステロイド外用薬は適切な使い方をしてこそ効果が見られます。もしご存じなければいつでも当会にご相談ください。ステロイド外用薬は、何も怖い薬ではありません。いつでも丁寧にスタッフがお教えします。

今回は2の先生とのコミュニケーションがどれほど重要なことか、わたしの診察の一部を見ていただき、みなさんの診察に生かしてくださればと思います。

●受診例●

2016年3月1日受診

症状:冬の乾燥が続き、体全体にかゆみを感じる。特におでこ、かかと、首背中の発疹が気になる。

【具体例1】

私:顔でおでこの部分だけ発疹がなかなか消えません。

先生:どれどれ?(炎症具合を視診&触診)

診察1.jpg これは、リドメックス塗ってから亜鉛華軟膏で覆って上からヘアバンドして寝てみてね。

私:顔でもしばらくリドメックスを塗り続けても大丈夫ですか。

先生:良くなってきたらプロトピックに変えれば、しばらくは使っても大丈夫ですよ!

 

吸収率が高い顔部分にステロイドを塗り続けるのは、少し抵抗がありました。炎症が治まってきたら段階的にプロトピックを使用。炎症部分にだけ吸収するプロトピックは顔への塗り薬として最適です。こうやって追加質問をすることで、薬の使い方をより理解することができます。段階を経て薬を弱め、最終的は保湿剤へシフトチェンジを目指します。顔にステロイドを塗っても何も心配することはないのだと教えてくれます。

 

【具体例2】

私:首から背中にかけてブツブツが絶えません。

先生:カサカサだね、アンテベートだ。

私:アンテベートはわたしにはあまり効きません。マイザーでもいいですか。

先生:マイザーでもいいよ。

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皮膚科の先生は手で炎症度を診ているようです。いわゆる触診。手で触ってゴワゴワ感、乾燥具合を診るそうです。この写真はまさに、触診で炎症度を診ています。

 

 

また、みなさんはほしい薬を頼んだことはありますか。この会話のように試してみたい薬があれば、自ら薬の提案をすることもアリです。事前にその薬のランクを知る必要がありますが、もしほしい場合はこの会話のように提案をしてみてください。ステロイドのランクは、インターネットで調べることができます。マイザーは、上から2番目のランクのステロイド外用薬です。皮膚が比較的厚い背中には効き目が高いです。わたしの場合は、同じランクのアンテベートよりマイザーのほうが合います。

(江藤先生からのコメント:2番目のランクのステロイドの中でも微妙に強さが異なります、一般にマイザーは2番目のランクの中では強めに感じる方が多いようで、医師もややひどいときはマイザー、よくなったらアンテベートという使い分けをする場合が多いのが現状です。)

首元は、洋服が擦れる部分なので良くなったり悪くなったり今でもしますが、少しかさついたときには早めにマイザーを塗ることにしています。

 

【具体例3】

私:靴ズレからかゆみが広がって、どれを履いても擦れて痛いです。ドレニゾンテープも効きません。

 

先生:どれどれ?(炎症具合を視診&触診)

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   あ~これはかゆいねぇ。ではテープはやめて、デルモベート塗った上にサリチル酸ワセリンを塗って靴下履いて寝てね。

 

 

 

 

 

どこが辛いのか治りづらいのか具体的に伝えることで、その箇所によく効く薬を処方してもらうことができます。かかとはどうしても靴で刺激を受ける場所です。寝ているときに薬を効かせることにより、より早く治せます。わたしのかかとはこの会話のおかげで、今ではツルツルのです。

【具体例4】

この日は、軽度のアトピー症状を持つ娘のハノン(未就園児)も受診しました。診察4.jpg

私:泣き叫ぶほどかゆがる時があります。塗り薬だけで大丈夫ですか。

先生:抗アレルギー剤飲むのも効果あるよ。ザイザルを出しておくね。

私:ひどいとき、背中はマイザー塗っても大丈夫ですか。

先生:たまになら大丈夫。2~3日ですごくキレイなると思うよ。

 

 

泣きながら体を掻きむしる我が子の姿を見るのは、親として辛いものがあります。皮膚症状を診ただけではわからない、日常の出来事を伝えることはとても大事です。今回、この質問をしていなければ飲み薬を処方されることはありませんでした。もちろん直接皮膚の炎症を抑えるためのステロイドを塗ることはかかせませんが、飲み薬も併用することで、あのかゆみを消してあげられるのだと期待が膨らみました。今現在では、泣き叫んでボリボリ掻くこともなくなり、元気に毎日過ごしています。

ちなみにこの日、診察室入った娘は、これから何をされるのかと恐怖で大泣きでした。でも和やかな雰囲気で安心したのか、最後は先生に抱っこされてニコニコ笑顔。幼くても楽しそうにしている親の姿でこどもは安心できる場所なのかを察知するものですね。

 

会話を通して、自分でどの薬を使えばよくなるかということがだんだん知識として備わってくるものです。そうしていくと、『少しカサつきが強くなってきたから早めにこのランクの薬を使っておこう!』や、『良くなってきたからこの薬にしよう』など自分でコントロールし、自然にキレイな肌を保つことができるようになります。

 

●診察時の質問例●

どんな質問や悩みを相談したらいいのか、いきなり会話を心掛けてと言われても難しい方もいらっしゃるかと思います。例を挙げますのでご参考にしてください。

・手荒れが治らない。薬は替えたほうがいいか

・唇には何を塗ればいいか

・夏、汗で顔がかゆい。ボツボツが出るがどうしたらいいか

・冬、皮膚の乾燥はあるが、それほど症状は重くない。それでもステロイド外用薬は塗っておいたほうがいいのか

・耳が切れて痛い

・ひじやひざの関節部分のかゆみが治らない

・保湿にはどんな薬があるか

・オススメの日焼け止めクリームはあるか

・花粉症の季節。飲み薬がほしい

・陰部にかゆみがある。どの薬を塗っていいか

・顔の赤みが引かない

・薬の塗る量を教えてほしい

・薬を塗る期間はどれくらいなのか

・ステロイド外用薬のランクを教えてほしい

・ステロイド外用薬の副作用

 

上記は今までわたしが質問したことのあるほんの一部です。少しでも不安なことがあれば先生にぶつけてみてください。

アレルギー疾患は、毎日病院に行って診てもらう病気ではありません。多くて隔週や、数か月に一回の診察です。先生に診察までの間の症状を話し、次の診察までどう治療していくのかを決めていく必要があります。患者自身が薬の使い方をよく理解し、時には生活環境の改善などもアドバイスをもらい、主治医と患者の二人三脚で治していく病気です。といっても診察は人対人。先生と合わないと感じる方は、思いきってセカンドオピニオンで他の皮膚科を試してみてもいいかもしれません。アトピー性皮膚炎は全国どこでも標準治療は受けられます。もし何か肌トラブルがあったときにでも、すぐに通える距離ある皮膚科をオススメします。主治医とコミュニケーションを取れる、ご自身に合う皮膚科を見つけてぜひ満足のいく診察をしてください。

受診の質を変えるだけで、明るい未来は切り開けます。

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2016年7月30日

夏休み患者交流会のご案内(終了しました)

夏休み 患者交流会 開催

 

毎週第3土曜日に開催している患者交流会ですが、今回は喘息部門とアトピー性皮膚炎部門と曜日を分けて開催します。

遠方にお住まいの方も、夏休みに東京にいらっしゃることはありませんか。そのような機会にぜひご参加ください。

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慢性疾患である喘息やアトピー性皮膚炎と上手に付き合うことにより、良くなっていくことができる方が多いのです。今悩んでいる方、乗り越えてきた方、それを支える家族の方、みんなで話し合ってみませんか。きっと自分らしい生き方が見えてくると思います

病気の不安を話し合い、新しい情報を得て治療のモチベーションをあげて行きましょう。

当会の会員でなくても、どなたでも参加可能ですので多くの方のご参加をお待ちしています。

アトピー性皮膚炎交流会 8月13日(土)13時~15時

ぜんそく交流会       8月23日(火)13時~15時

 

場所      両部門とも認定NPO法人日本アレルギー友の会事務所

東京都江東区住吉2-6-5 インテグレート村上3階

地図はこちら

都営新宿線・半蔵門線住吉駅下車3分または

JR錦糸町駅より徒歩15分または都バス住吉駅下車徒歩3分

参加の申込  当会の事務所まで電話・FAX・メールにてお申込下さい。

電話03-3634-0865 (火・土曜日11:00~16:00)

FAX 03-3634-0850

                メール j-allergy@nifty.com

*参加費    無料

*備考     会員以外の方、ご家族の方のみでも参加できます。

2016年7月 9日

28.5.29 講演会レポート

去る5月29日に、本年度一回目となる当会主催の講演会が開催されました。当日の東京は朝から青空が広がり、受け付けの開始と共に多くの方が来場されました。

 当会理事長堀内繁の挨拶と当会の紹介に続いて、お二人の専門医による講演が行われました。

第一部 講演1「アトピー性皮膚炎のゴール -外用剤の使い方とセルフコントロール」

 関西医科大学皮膚科学講座准教授 神戸(かんべ)直智先生

 当会常任顧問の江藤隆史先生(東京逓信妙院)による講師紹介を受けて始まった神戸先生のお話では、ユーモアあふれるスライドを使用して、皮膚の構造や機能が分かりやすく説明されました。

 その後、ステロイド外用剤は現在ある炎症を抑えるもので予防効果はないこと、ランクの強弱よりもまずは処方された薬をしっかりと塗ることが重要であるなど、ステロイド外用剤の特徴や上手な使用法をご教示頂きました。また、かつて子ども病院に勤務されていたときのご経験から、アトピーのお子さんを持つ方に対して、「皮膚炎が悪化するからという理由でプールや運動を禁止するのではなく、友達と同じことができるようになることを目標にして治療を行っていきましょう」というメッセージをいただきました。

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講演2「喘息 気管支の炎症といわれても...」

 帝京大学医学部附属溝口病院第四内科教授 幸山(こうやま)正先生

 当会常任顧問の坂本芳雄先生(ふれあい横浜ホスピタル)による講師紹介に続いて行われた幸山先生の講演でも先生ご自身が描かれたというイラストの入ったスライドを使用して、ぜんそくの診断方法や、咳や喘鳴などの症状が起きる仕組みが分かりやすく説明されました。続いて、ぜんそくの定義は気道の慢性炎症であり、気道狭窄、咳、喘鳴などの症状はぜんそくのごく一部に過ぎないこと、その主因となっている好酸球による慢性的な気道炎症をステロイドでしっかりと治療することが重要であることが強調されました。

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講演3「主治医が知りたい患者の情報」

 今回の企画として、診察時に患者がどのような情報を提供すると診断や治療に有益であるかを当会常任顧問の江藤先生と坂本先生にお話しいただきました。

 ぜんそくでは、重症度の指標(客観的な指標ではピークフローや、主観的な指標としては、坂道を登れるか、話をすることができるかなど)、薬をきちんと使っているかどうか、効いている、あるいは効いていないと思う薬があるか、悪化因子(タバコやペットの有無、ぜんそく以外の薬を使用しているかなど)が診断の役に立つとのことです。正直に恥ずかしがらずに伝えることが重要とのお話でした。

 アトピー性皮膚炎では塗った薬の量を把握することが重要で、そのために江藤先生は空になった軟膏のチューブを持参してもらうこともあるそうです。また、どの程度の症状まで改善すれば満足感が得られるかは人によって異なるため、どの位の状態で幸せに感じるかや、近い(または遠い)将来にやりたいことを患者に尋ねることもあるとのことでした。その他、ステロイド外用剤の誤解についても取り上げられました。外用剤の使用で色素沈着や皮膚が硬くなることはありませんが、子どもではまれにムーンフェイスが起こったり、骨がもろくなることがあるとのことです。

 これらの講演の詳細な内容は、今後の「あおぞら」に順次掲載していく予定です。

 会場には協賛企業各社のブースを設置し、アレルギー関連の商品を展示し、一部サンプル品の配布も行いました。また当会が刊行した書籍の紹介コーナーも設け、手に取ってご覧頂きました。講演と共に治療に役立てて頂ければ嬉しく思います。

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